子どもは守らなければいけない
弱い存在だ。
そのように考えている親にとって
子どもは本当に守らなければならない
弱い存在になっていきます。
子どもがもともと弱かったのか、
それとも弱いから守らなければ
と考えているから弱くなるのか。
親が子を守り過ぎているから子が弱くなっている
というのが真実なのではないでしょうか。
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親が子供に教えなければならないのは
「転ばない方法」ではなく
むしろ人間は転んでも何度だって
立ち上がれるということじゃないか!?
ハチミツとクローバーより
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先日、アマゾンの先住民族の生活を
テレビで見る場面がありました。
子どもたちは幼いころから
肉にかぶりついています。
日本ではあれは身体に良いだの悪いだの
という情報が溢れていて、
まるで安全な食べ物は
ほとんど残されていないかのようです。
しかし、アマゾンで暮らしている子は
消化が良いだの悪いだのは関係なく、
焼いたばかりの肉を3歳くらいの子が
がぶがぶ食べていました。
きっと消化器官や歯、歯茎が
鍛えられているんでしょうね。
さらに大人が子供用の木のボートを作ってあげて、
練習をさせるそうです。
危険だから川に近づくなではなく、
生活のためにボートに乗る練習をする。
日本では靴紐をいつまでも結んであげる親がいます。
スポーツ系の習い事をしていて、
ちょっと躓いたり、
指導が強かったりすると止めさせる親もいます。
もちろん、理不尽なことであれば、
止めさせるのも正しい判断ですが、
安易すぎる判断の場合は考え物です。
子どもを守れば守るほど、
子どもは適応能力を発揮することなく
自分に快適な環境が外から勝手に近づいてくる
という王様の様な状態になります。
子供は失敗から学ぶことが大いに許される時期です。
大人になったら失敗に責任が付きまとうため、
なかなか失敗を繰り返すわけにはいきません。
失敗を責任なくできるのは子どもの時期だけです。
だからこそ、親が転ばぬ先の杖となり
助けすぎるとせっかくの失敗のチャンスを逃すことになります。
失敗は成長の種です。
失敗から学んだことは
自分の心の中に強烈なインパクトとして
植え付けられるので
一生の宝になります。
子どもの失敗を許せる社会になることを
願ってやみません。
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