2018年1月28日日曜日
ランドセルが重くて腰痛の子が増えている?
テレビを見ていると
ランドセルが重くて腰痛の子が増えているとの話題が。
統計的なデータなんて見たことが無いので
真実のほどはわからないのですが、
昔のランドセルの重さと比べて
今の方が格段に重くなったという事実はないでしょうね。
腰痛が増えているとするなら、
子どもの体が弱っているのか、
子どもの心配をしやすい家庭が増えているのかな
って思います。
子どもの体が弱っているというのは、
昔と今の生活環境を比べたら
いたし方がないことなのかな・・・。
ゲーム機器が発達し過ぎて、
子供同士で遊ぶときに
どうしてもゲームをしてしまうことが多くなってしまいます。
昔なら1つのゲーム機をみんなで奪い合う形になってしまうんで
結局は退屈して外で遊ぼうぜ!
ってなっていましたが、
今は各個人のポータブルゲーム機が
通信で繋がってしまうんですよね。
さらに遊ぶ場所も少なくなっているのも原因ですね。
少ないというより・・・
遊び方を制限され過ぎです。
昔なら木に登って遊んだり、
多少危険な遊びをしていても
親も周囲の大人も容認してくれていました。
怒る人はいましたけど、
私たちも目を盗んで壁に登ったり、
木登りをしたりしていました。
今では、公園でボールを使ってはいけません
なんて注意書きがあるのは当たり前。
木登りなんてしたら苦情がきそうです。
学校に連絡まであったり。
学校でも1年生のころから
戦いごっこ禁止なんてルールがあるなんてことも。
このように体を使う機会が減ってしまった結果として、
ランドセルの重さに耐えられないということに
つながっているのだと思います。
また、過剰に子供を心配する親が増えている
というのも事実としてありますね。
親が子どもの様子を気にし過ぎて、
少しでも腰が痛いと言おうものなら、
病院行こうなどと大きな声をあげるから、
ランドセルの重さが問題になってしまうという側面もあるでしょうね。
子どもが腰が痛いという声は
昔もあったんだろうけど、
昔なら「何言ってんの!頑張りなさい!」
と一声かけられるだけで
終わっていたレベルかもしれません。
さらには、
そのことをネットにアップして拡散してしまう。
小さな声がどんどん大きくなってしまい、
最後にはニュースにまで。
子どものランドセルが重いのが悪い
という悪者探し。
ランドセルそのものは昔と比べたら
絶対に軽量化しているはずです。
昔は本革でずっしりしていましたよね?
先日、あるスポーツの集まりに参加しました。
ちょっと足が攣ったという子が出ただけで、
その集まりの役員的な保護者が
「病院行く?!」としきりに大騒ぎ。
大騒ぎする人が増えたから、
まるで腰痛の子が増えたように見えているのではないかな?
とも考えることができそうです。
でも、ここでちょっと学校サイドに関わっていた人間として
気になることは、
なんでもかんでもランドセルに入れて持って帰る学校の風潮。
私は教師をやっているときから疑問に思っていて、
一部の教科書はロッカーに置いて帰っていいよ
と子どもたちに伝えていたことがあります。
でも、他のクラスでは全員持ち帰っていれば、
クラスで差ができるのが悪いということになり、
結局持ちかえらさなければならないことになることも。
置き勉といって悪いことの様に言われているけど、
使わない教科書を持って帰るほど効率の悪いことは無いと思います。
そもそも何を置いて、
何を持って帰るかについて
無思考で、自分で判断できないことがマズイです。
保健の教科書、音楽の教科書を使わないなら
学校に置いて帰ればいいと思います。
そんな細かいことまで命令して、
子どもが考えることができなくなってしまうように育てることには
問題があると思います。
音楽は練習が必要だと思うなら
持って帰ればいいわけで、
いちいち全員統一で持って帰る必要はないはずです。
自ら判断する機会を奪う教育には問題があるのかなって思います。
ランドセルで腰が痛いという腰痛の子が増えている。
このニュースを見て考えたことは、
色々ありましたが、
最終的にたどり着いた考え。
1)子どもの体力が実際に低下している。
2)親の過剰反応で増えたように見えるだけ。
3)ネットの拡散で大げさに。
4)何でもかんでもランドセルに詰め込んで持って帰らせる
ことには問題があるのでは?
です。
みなさんはどう考えますか?