2015年9月10日木曜日

自分の意見をもつ子どもを育てるために大切なこと

学校に来る子供たちを観察していると、
「高学年になるほど自分の意見を表現しない」
という傾向が見られました。



低学年のころから知っている子に
学年があがってから出会うことがあります。
同じ子か?と思うレベルで意見を言わない子になっていることがあります。


外国の子などを見ていると
年齢だけのせいではなさそうです。



私が担任として高学年を受け持つと、
「自分の意見を言わない」
という姿勢を崩すことから始めなければなりません。



誰かがミスしたときに笑う子は必ずいます。


まずはその子への指導を繰り返します。
間違えることをバカにして笑うのはおかしいことです。


周囲の子にも同じことを伝えていきます。


これは根が深いので繰り返し繰り返し指導しなければなりません。


間違っても良いんだということを
繰り返し指導していると
かなりの子どもたちが手を挙げて
自分の意見を発表するようになります。



間違うことを恐れるようになる。
人と違うことを恐れるようになる。


学校生活、家庭での生活、
どこかの場面で、間違うこと、人と違うことが
ダメなことだと判断してしまう経験があったはずです。



間違ったら笑われる、バカにされる。

自分は間違う可能性が高い。

間違いたくない。

誰かが言うのを待つ。


こうして自分の意見を言わない子が育っていきます。



また、自分の意見を持てない原因はもう1つあります。



大人による過度な命令です。


小学校では集団行動が多くあります。
そのとき大人は子どもに命令をすることが多くあります。

命令に従う

列を乱すな。
話すな。
鉛筆をつかえ。
走るな。


言い方はやさしくても命令は命令です。


命令には「どうして」
抜け落ちていることが多いのです。


子供が勇気をもって「どうして?」
と聞いてみるものの
「いいんだ。だまって早くやれ」と頭ごなしに言われれば、
もう疑問は完全にシャットアウトされます。


こんな怖い思いするなら
次からは聞くのをやめようということにもなります。


こうして子どもたちは
だんだんと自分の頭で考えることを止め
人の意見にただ従うようになってきます。


間違ったことをしたくない。

大人(自分より偉い人)の言うことは
絶対に正しいはずだ。
自分はそれに従うのみ。


理由など考える必要はない。
考えなくても従っていれば正解。


このまま子どもたちが大人になれば、
テレビなどの情報を鵜呑みすることになります。


自分の意見をもたないこと、
人の意見に流れやすこと、
元をたどれば同じ根っこの部分を共有しているんです。


わかりやすくなるように
かなり極端に言い切る話をしましたが
読んでいる方には大まかに伝わっかな?と思います。



勇気をもって挑戦して間違えたことは叱らない。


大人が行動の背景にある
「どうして」をしっかり伝えてあげる。


さらに子供からの「どうして?」
しっかり答えてあげるか、一緒に考えてあげる。


自分の意見をしっかりもてる子どもを
育てていきたいですね!


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