親子関係が密接で仲睦まじい。
これは『良いことしかない』
ように思える言葉です。
でも、このような理想的に見える親子関係であっても
子どもが苦しんでしまっている場合があります。
それは、その理想的な親子関係を親が一方的に望んで作り上げている場合です。
子どもは作り上げた理想の親子関係を守ることが
親を喜ばせることだと知っています。
裏を返せば、その関係を崩せば、親が悲しむということも
知っているということです。
優しければ優しいほど、子どもはこの親子関係を守ることを
最優先事項にしてしまいます。
何か学校などで悩みが生じるような出来事があったとき、
そのことを親が知ることで理想の関係が崩れてしまうのでは?
と心配してしまう。
親に心配かけることが
理想の仲睦まじい親子関係を崩すことになってしまうのではないか・・・
そうなったら親が悲しむのではないか・・・
笑顔の関係が崩れてしまうのではないか・・・
仲が良いがゆえに
子が悩みを親に言えずに1人で抱え込んでしまう。
そんな関係が起こりえるのです。
親子関係は千差万別。
自分が子に過度に理想像を背負わせてしまってはいないか。
そんな視点から親子関係を改めて見つめることも
時には大切なことかもしれません。