2019年3月7日木曜日

【危機的状況】親子の会話が大切な理由


子供たちが小さいころに大切になってくるのが
親子の会話です。

そして、最近親子の会話が危機的状況にあります!


そのことについては後半で書きますが、
まずは親子の会話が大切な理由は大きく3つ述べますね。


1)親子の会話の量で言語能力が大きく変わってきます。

2)親子の会話を通して、
 親子の信頼関係は高まります。

3)親子の会話を通して、親の価値観が子に伝わります。


それぞれについて少しだけ説明しますね。


1)言語能力について


子供が言語能力を手に入れる方法は3つで、
「テレビ、本、会話」に分かれます。

漫画も本に含めますし、YouTubeなどはテレビに含めます。

テレビ、本と会話が大きく違うのは、
会話が受信と発信の両方を兼ね備えているという点です。

自分が何回も聞く言葉を徐々に覚えていくのは、
3つとも同じですが、
会話だけは、自分が発信したことに対して、
相手からすぐにリアクションがあります。

物事を覚えるときインプットだけでは覚えにくく、
アウトプットがあることで覚えやすくなる。


これはテスト勉強のときに経験があるかと思います。

参考書を読んでいるだけでは覚えられないけど、
問題集を解くことで記憶に定着してきたはずです。


自分の頭の中にある言葉を使おうとした時点で
記憶に強く残りますし、
さらに良いのは間違えていたときに
すぐに修正してもらえるからです。


親から言い直してもらって、
すぐにリピートしていたら、
受け身でテレビを見ているより、
言語能力は大きく進歩します。


2)信頼関係を築く


人は接触回数が増えれば増えるほど、
相手を信頼するということがわかっています。


テレビでコマーシャルが頻繁に流れるのはそのためです。
何回も目にするものを信頼してしまう傾向があるのです。


親子は毎日一緒にいるので、
目にする回数が多いので信頼することは当たり前ですが、
人間と人間の信頼関係はそんな簡単なものではありません。


親子の間でコミュニケーションが密な場合は、
子供は非行に走りづらいというデータもあります。
※価値観の強要や命令などの一方通行はダメ


しっかり、自分の話を聞いてもらい、
それに対して反応がある。
喜んでくれたり、悲しんでくれたり。


そのような心の交流を通して
人は信頼関係を高めていくのです。


3)価値観伝達


学校の先生なら授業を通して教えたい内容を
伝えることができます。


ご家庭で授業ができるでしょうか?
できないですよね。

それなら、親が学んできた経験、価値観などは、
いつ子供に教えてあげたらいいのでしょうか。


勝手に学んでくれるだろうというのは、
誰もが家庭で仕事をしていた古い時代の話です。


親の働く姿を通して、何か大切なことを学んだ
ということが昔はあったかもしれませんが、
最近ではそんな姿も見せることができません。


だとしたら伝える方法はただ一つ。
親子の会話なんです。



そんな親子の会話が最近は危機的状況にあるみたいです。


親も子も忙しすぎるのです。


低学年のころから塾や習い事が詰め込まれた子どもたちは、
心に余裕をもって会話を楽しむ時間がありません。

やれ宿題だ。
やれ習い事の予習、復習だ。


親は家庭のために頑張って働きます。
朝から夜までお父さんは家にいません。


子供の習い事のお金を稼ぐ必要があります。
家賃も払わなくてはいけません。
子供が私立学校に行かせる必要もあります。


そうやって親も子もいっぱいいっぱいで
会話を楽しむのは週末の少しの時間のみ。


しかし、少しの時間にも関わらず、
結局伝えることは、
「勉強やったか?」という話題ばかり。


そうなると、親子の会話は消滅している状態です。


高い私立学校に行かせるために、
高い受験塾に通わせる。
そのため学費を稼がなければならないから
仕事は残業する。


そうやって親子の会話が無くなることは
果たして子供の未来のために良いことなんでしょうか。


別に公立学校でも良いのではないでしょうか?
低い学費で構わないなら、
仕事だって残業しなくてすむかもしれません。


ちょっと狭い家に抑えれば、
家賃も安くなり、
残業時間を減らすことができ、
もっと親子の会話は増やすことができるのではないでしょうか。


親子の会話は習い事より大切なことです。
親子の会話は仕事と同じくらい、もしくはそれ以上に大切なことです。


1度しかない人生の中で
何を大切にしなければならないのかを
見失うことなく、
親子の会話が危機的状況にならないようにしたいものですね。


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