とタイトルには書きましたが、
豊かな家庭がすべてそうだということは
絶対にありません。
ただ、豊かな家庭だとキレやすい子が増える理由があって、
その理由を知ったうえで気を付けることができるなら、
キレやすい子は増えません。
---------------------------------
キレやすい=辛抱できない
---------------------------------子供がキレやすいということは、
我慢することができない、辛抱できないということです。
学校の中でもちょっとしたことで
友達に暴力をふるったり、
物に八つ当たりしてしまう子がいるものです。
自分が思った通りに相手が動いてくれないと
瞬間湯沸かし器のようにキレてしまう。
我慢できない、辛抱できない子は増えています。
----------------------------------
我慢する力は身につけていくもの
-----------------------------------我慢する力というのは生まれた時から身についているわけではありません。
小さいころは靴を履かずに外に飛び出すことがあるものですが、
大きくなれば、外に行きたいという思いをちょっと我慢して、
靴を履くことなんて造作もなくできてしまいます。
小さいことですが、後天的に身についた我慢する力です。
我慢する力は幼少期から徐々に身についてくるものです。
内側から高まってくる精神的な力です。
-----------------------------------------
豊かな家庭では我慢するチャンスがない
------------------------------------------後天的に身につく我慢する力ですが、
豊かな家庭で行われていることが
子供の我慢する力を奪ってしまうことがあります。
経済的に豊かであると、
子供たちの物資的な要求をすぐに聞いてしまうのです。
任天堂switch、DC、プレイステーション、
プレイステーションVITAなど、
1人で複数のゲーム機を持っている子も
珍しくなくなってきました。
普通は本当に欲しいものを選択して、
あとは我慢するべきであっても、
経済的に余裕があると、
ついつい欲しいものを全部買い与えてしまうことがあります。
子供は欲しいと思った物が
かなりの高確率で手に入るのであれば
我慢する力を育てる機会を失っていることになります。
---------------------------------
経済的に豊かではないと育つ忍耐力
---------------------------------------昔の日本は兄妹が多く、
自分専用のものを買ってもらえない
なんてことがありました。
兄弟兼用。
これは良くあることで、
子供たちから不満の声が上がることです。
昔は教育的な意図ではなくて、
物理的に無理だから、
子供たちから不満の声があがっても
仕方なく子供に我慢させるしかなかったのです。
自然と子供たちの忍耐力は育っていくので、
これは経済的に豊かではないことの
良い側面と言えるかもしれません。
----------------------------
意図的に我慢させる子育て
-----------------------------昔とは違って子供たちは経済的には買える家庭環境に暮らしています。
買えてしまからこそ、
子供たちの物質的な欲望に関しては、
親がストップをかけてあげる必要があります。
いくら経済的に問題なく買えるからと言って、
むやみやたらにおもちゃやお菓子を買い与えては
子供の心はぶよぶよにむくんできます。
子供に辛抱させる経験をさせることなく、
何でもすぐに手に入る環境で育てていけば、
子供たちはどんどんキレやすくなってきます。
望むものが手に入らないことを我慢できない。
だからキレて欲望を押し通そうとするのです。
子供たちが本当に必要としているのは
物質的な豊かさではなく、
精神的な豊かさです。
そう思って親が物資的な豊かさに少しストップをかける。
昔の人たちのように物質的に恵まれていないから
必然的に我慢しなければいけなかったという状態とは違って、
経済的に豊かだからこそ、
親にとって大変なことなんですよね。
でも、子供たちの健やかな成長のためには
簡単に物質的な欲望を満たさないということは
とても必要なことなので、
少し心に留めておいていただけたらと思います。