子供の【生きる力】を奪う子育て方法なんてタイトルを付けましたが、
生きる力ってそもそも何?
ということがわかっていないと
話が進まないので、【生きる力】について書きたいと思います。
生きる力とは何か?
でも、【生きる力】なんて本当に多岐にわたるんですが、
その中でも大切な1つの力として、
【自分で考える力】があります。
自分で考える力
自分で考える力とは、情報を鵜呑みにしないことだったり、オレオレ詐欺に引っ掛からない力だったり、
過去に事例のなさそうな問題を
今までの知識を利用して解決するなど、
生きる上ではとても大切な力なんです。
無人島生活なんて番組がやっていますが、
その無人島で生き抜くことだって
自分で考える力です。
この力が育つことが【生きる力】を育てていることに
繋がってきます。
でも、今、この【生きる力】を奪う子育てをしている
お母さんが増えてきています。
生きる力を奪う子育て
失敗を恐れる子供は増えていますが、実は失敗を恐れる親も増えているのです。
自分がかつて学んできた教育は、
全てが答えがある教育でした。
これは自分が悪いのではなくて、
そのような教育システムがあるのです。
答えをどれだけ効率的に大量に覚えるかが
入試などで問われていたので
どうしても必要な学び方で、ある意味仕方がないことです。
そうやって、答えを覚える、
いわゆる「詰め込み型」の勉強をしているうちに、
答えの無い問いを考える力が育ってこなかったのです。
自分たちが答えがあることを覚えてきた習慣が
子育てにも適用されます。
答えがある子育てをしたいのです。
だから、全て先手先手で手を打っていきます。
子供が自分で考える前に
「〇〇しなさい」が口癖になり、
その親の言葉に素直に従うのが正しい子供像になってくるのです。
結果として、子供たちは自分で考えることを放棄するのです。
子供の生きる力を育てる子育て
子供の生きる力を育てるためには、
もっと子供に考えさせる必要があります。
自分の息子は空手を習っています。
私も空手をやっていました。
私がスパルタで教えたらきっと強くなることでしょう。
でも、それでは意味がないんです。
弱くても良いんです。
自分が練習に参加し、その結果負けて、
どうして負けたんだろう?
と考えることが大切なんです。
その結果、練習量なのか練習にのぞむ姿勢なのか、
自分にとっての課題を考え始めるのです。
そのとき、親としてアドバイスすることができます。
このアドバイスが大切なんです。
強制して負けないように教えるというのは、
空手は強くなっても人間としては弱くなることでしょう。
生きる力というのは、
答えが無いことに取り組む力、
答えが無いことを自分で考える力です。
正解のある子育て離れ、
正解のない子育て、カオスの子育てに突入する勇気が
親には求められているんだと思います。