2018年11月1日木曜日
親が知識を誇ると子供の考える機会を奪う
子供から学校の勉強や塾の勉強を教えてほしいと言われたとき、
自分はわかるんだよということを誇るために、
すぐに答えてしまうことです。
お父さんはできるんだよ。
お母さんはできるんだよ。
小学校時代に勉強で劣等感を覚えたまま大人になると、
それを小学生を指導することで解消しようとする。
そんな心理が働いてしまうことがあるんです。
もちろん、誰もがそうなるわけではありません。
もし、そんな気持ちが出てきたら、
子供のためにはそこをぐっとこらえることが大切です。
劣等感が強くない人であっても、
子供が頼ってくるのはうれしいことですし、
日頃関わり合いが少なければ少ないほど、
ここで自慢のような、威厳を見せるようなことを
したくなる心理が働きます。
そこで教えてしまうと、
子供は自分で考える機会を奪われたことになります。
本気でわからないときは教えてあげてよいのですが、
子供たちの中には、
本気で考えることをせず、
考えることから逃げるために
親に質問している子もいるのです。
そこをしっかり見極めて、
これは自分で最大限の努力をしていないな
と感じたときは、
あえて突き放すことも大切なんです。
ヒントを与えるにとどめるか、
どこがどのようにわからないのかを
もう少しくわしく語らせてください。
すると、子供たちは話している最中に
自分の思考が整理されて
ふと思いついて自分で解き始める場面も出てきます。
これこそ、とっても大切な勉強なんです。
親は自分の知識を誇るために
子供が自分で考える機会を奪ってはいけない。
このことを大切にしてほしいなって思います。