2018年10月30日火曜日
責任を他人に擦り付けることから生まれるもの
学校の担任をしていたときに
こんなことがありました。
うちの子は夢をもつなんてことを言ったことが無かった。
作文に夢について書くなんて
小川先生が洗脳しているのではないか?
冗談のような話ですが、
本当にあったことです。
世の中にはこんな人もいるんだなと
驚きと共に、
その後の学級経営は本当に大変でしたね。
その親は自分の子について
あらゆる面で他人に責任転換をする癖があるのかな
と感じました。
「夢をもつことがなかったのに」
これが当たり前の状態だと信じているんです。
それが夢をもつのはおかしいと。
違うんですよね。
夢を持たすことができなかったことに
問題があるのであって、
夢をもつことに問題があるわけではないと思うんです。
夢をもつことが洗脳だったら、
世の中洗脳だらけですよね。
そんなお母さんがApple製品を使っていたりします。
ジョブズの夢がもとで出来たアイフォンですからね。
そうやって他人に責任転嫁している限り、
いつまでたっても
クレームをつけ続けなければならない人生になります。
成績が下がった。
これは塾のせいだ。学校のせいだ。
友達から仲間外れになっている。
これが学校のせいだ。
友達のせいだ。
そんなことを言い続けることは不毛な議論です。
子供の成長のために考えなければならないことは
もっとたくさんあるはずです。
その親は自分の子がクラスでどれだけ迷惑をかけていたかなんて
想像すらしないんです。
私が仲間たちとの間をとりもつために
どれだけ力を注いだかなんて関係ないんです。
とにかく、自分の思い描いている道とずれていたんでしょう。
ただただクレームに必死で、
管理職にまでメールしていました。
そんなことに力を注がず、
もっと違うところに力を注いであげないと・・・
教師をしているとむなしくなる瞬間もあります。
どんなに指導していても親の影響力は絶大です。
だからこそ、
このブログを書くことで、
少しでも世の中の子育ての意識を高めることに
影響があれば・・・と思っているのです。
子育てに関することの責任は他人にもあることでしょう。
全部親が背負う必要はありません。
でも、まずは自分を振り返ってみることが
親として成長するためには大切なのかなと
自分も親だからそう思うのです。