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人間にとってこれほどひどい呪いはないのではないかと
私は考える。
それは、努力なしにすべての願いが完全に叶えられ、
希望や欲望、そして葛藤さえ残らないことである。
作家 サミュエル・スマイル
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ニート、引きこもりが話題になった時期は過ぎ、
今では当たり前な言葉として定着していますよね。
へたしたら、みなさんの身近にも一人くらいは、
ニートか引きこもりがいるという方もいるかもしれません。
原因には所説ありますが、
私はさっき出したサミュエル氏の言葉にヒントがある
と考えています。
努力なしにすべてが叶えられるというのは
少々大げさかもしれませんが、
大なり小なり、今の子供たちは、
願いが叶えられることが多いものです。
ちょっとでも成績が落ちれば
手取り足取りの家庭教師に助っ人してもらう。
ちょっとでもわからない問題があれば、
高学歴の親が教えてくれる。
ちょっとでも欲しいものがあれば、
結局は買ってもらえる。
そういう過程を経て、
心の強度はどんどんもろくなっていきます。
耐える経験,我慢する経験が圧倒的に少ないです。
しかし、社会は社会。
ぬくぬく育とうが荒く育てられようが、
みんな同じ土俵で生きることになります。
そんなとき、温室でぬくぬくと育ってきた子供たちは、
はじめての挫折を味わいます。
その挫折は今までの経験と比べてあまりにも大き過ぎるため、
いっきに心がくじけます。立ち直れないほどに。
結果、引きこもりという極端な行動に走ってしまうのです。
また、ニートなんてのも同じで、
ずっと今まで面倒みてくれていたんだから、
これからもよろしくって精神です。
それを実現してしまう親も親ですが、
成人してもなお、親のすねをかじろうとしてしまう根っこには、
今までのぬるま湯の生活が影響していることは
間違いないでしょう。
「お願い、買って、ママ！」の延長線上です。
では、どう育てていけばいいのか？
簡単に答えが出る問題ではないのが子育てです。
子育ての仕方がわからない、
もっとよりよい子育てをしたい
という人たちと共に考えていけたらなって思います。
⇒TJ子育てLABラボ
