2018年1月8日月曜日

受験のために男子校、女子校に行かせること


テレビを見ていると、
受験には恋愛が邪魔だから男子校、女子校に行かせる
なんて考えをもつ親がいるとのこと。

「受験に集中するために、
 異性に対する興味を減らすこと」

異性に興味をもつ年頃に、
身近に異性がいると勉強に手が付かなくなることの予防として
考えているようです。


異性に興味をもち、
万が一にでも付き合ってしまった場合に
勉強よりデート、恋人との時間を
大切にしてしまうのではないかという過度な心配・・・


結果として、
異性のいない男子校、女子校に行かせる
という選択をしているのです。


子供の人生を自分のものだとでも思っているんでしょうか。




人間にとって異性と付き合うことは
受験と比べてムダであり、
切り捨てなければいけないことなのでしょうか。


受験だけが人生ではありません。


思春期を迎えて子どもたちが異性に興味をもつことは
自然の摂理です。


そこを親が強制的な環境をつくってしまうことで、
異性への興味が抑圧されることになります。
消えたわけではありません。抑圧です。


結果として、共学になったときに、
抑圧されていた異性への興味が
増大して発揮される可能性があります。


または、異性への興味が抑圧されたことで、
異性への興味自体が無くなってしまう
ということもあり得ます。


2次元でないと愛せないアニオタがいます。
その人たちは悪いわけではありませんが、
あえて、そのような道に導く必要もありません。


高学歴=幸せ
そのために受験をする。
受験に邪魔だから自然の摂理を曲げてしまう。
これは親のエゴです。


何か社会の歪みを感じてしまいます。


人生は受験が全てではなく、
受験なんてものは単なる一つのドアです。
入口に過ぎません。


にも関わらず、受験が終わったあと
数十年と続く人生の中で、
異性に対して抑圧された思考は
生物的にはハンディキャップになることがあります。


が、
男子校、女子校出身でも、
そんなことをもろともせず、
普通に異性との交流ができる人もいます。


それは、親の意図した異性を遠ざけるため
という枠を勝手に飛び出せた生きる力が強かった特別な子です。


男子校の中でも、
異性との交流は可能です。


また、
異性の情報から遠ざけたつもりが、
かえって親の枠から飛び出したい人が集まり
グループを形成して、
異性に対する情報を集めたりすることもあります。


そうやって、
遠ざけたつもりが
ダメダメ言われたものほど興味がわく
という心理が働いて、
異性に対する興味が共学の子以上に強くなることも
大いにあり得るのです。


学校の特色に共感して、
男子校、女子校を選ぶことには多いに賛成です。


しかし、受験のために異性が邪魔になるからという理由で
男子校、女子校に行かせることには賛成できません。


みなさんはいかがでしょうか?





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