2018年8月10日金曜日
バンコクにおける過度な英検教育が英語嫌いを生む
バンコクでは、 子どもの英語教育に熱をあげている親が多くいます。
バンコクにある英語教育関連のスクールの多さからもわかります。
といいつつ、
私が経営するTJブリッジという塾でも英会話学校があります。
私がバンコクの英語教育熱で心配しているのは、
その熱が受験の結びついて英検熱になってしまうことです。
私の経営する塾に通うある子が、
英検専門の塾に通っていました。
その子は、いつも英検専門の塾の前日になると
憂鬱そうな表情をしながら、
「英語の勉強が嫌い」といっていました。
英検専門なので、大量に出されるプリントや
暗記の宿題で英語嫌いになってしまっていたのです。
英語は試験の道具ではなく、
コミュニケーションのための道具です。
英語を身につけることができれば
世界が広がる素敵なツールです。
それにも関わらず、
変に焦って中学になる以前から
英語嫌いの子を育てているのです。
試験のための英語の勉強で
英語の楽しさを学ぶ前に嫌いになるなんて
本当にもったいないことです。
英検の級を急いでとるよりも
子供のころは国語の勉強に力を入れた方が良いと
個人的には考えています。
学年レベルを大幅に超えて英検2級を目指しています!
なんて言っている子が、
該当学年の国語の成績が平均以下なんてことは
本末転倒です。
思考は言語を使って行われます。
文化は言語で伝わっています。
第一言語が浅い状態では、
思考も浅くなります。
英語というツールをあまり過大評価し過ぎず、
将来に何が大切かを見越して
子どもに習い事をさせることが大切です。
英語嫌いを生む過度な英検教育ではなく、
習うなら宿題などが無い英会話学校が良いのではないでしょうか。
さらに今の世の中はネットで学習可能です。
移動時間などを考えたら、
スカイプでマンツーマンで英会話をする
という手段も考えてみたほうが良いかもしれません。
移動時間0時間で、しかもプライベートレッスンが
格安で受講できます。
むかしのように通信手段が限られた時代ではないので
このようなオンライン英会話を使わないのは
もったいないです。
今の時代は1レッスン25分が270円というレベルまで
価格は下がってきています。
そのようなことを知っている人と知らない人の差が
大きく生まれてきています。
子供のころの英語の目的は英語での会話を親しみ、
英語での会話の抵抗感をなくすことです。
英検のための文法学習なんて、
別に中学に入ってからでも
十分間に合いますよ。
ついでに下の動画を見てください。
2017年現在でも
翻訳機のレベルはここまで来ています。
単純に英語というツールを
持っているだけでは、
価値として弱くなっていくことは
想像できるかと思います。
そもそも、アメリカでは、
地下鉄でお金を恵んでもらっている人ですら
英語を普通に話せますからね。
英語そのものに価値があるのではなく、
英語を話す「人」に本来は価値があるのです。
その「人」を置き去りにして
英語に熱を上げ過ぎてしまうことが
ないようにしたいものです。
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