2017年8月20日日曜日

精神的にヒョロっとした子が育つ理由

生きる力の無い精神的にヒョロっとした子
増えています。


一般的に頭が良いとは言われているような子でも
「大人になって厳しい社会で生きることが
 できるのだろうか?」
と不安に思ってしまうような子もいるものです。


どうしてたくましく生きる力が
無い子が増えるのでしょうか。


その1つには、自分で考える力を奪われている
ということがあります。


教育熱心な家庭にも関わらず、
精神的にヒョロっとした子が
育ってしまうのは、教育熱心が間違った方向に
進んでしまったからです。


子どもにやるべきことを
詰め込み過ぎてしまい、
子供はただ言われることに
従って日々を過ごすだけ。


当然、受け身で生きる姿勢は
数年かけて骨の髄まで沁みこんで、
精神的にヒョロっとした子になってしまうのです。


また、この様な教育熱心な家庭では、
子どもの歩む方向まできっちり
決めてしまっていることがあります。



当然、良かれと思ってやっていることですが、
子どもの生きる力を奪っていることに
全く気づいていないのが残酷なものです。


幼少期に子どもがやりたいこと、
好奇心が向く方向は本当に多岐にわたります。


それらに興味をもちながら、
脳のあらゆる分野が育っていきます。


また、友達と遊ぶことでも
社交性という大切な能力を育むことにも
繋がります。


しかし、そんな大切な幼少期から、
英才教育という名のもとに、
偏った部分のみを必死に育てる教育に
強制的に通わせる親もいます。


まるで、ビニールハウスの中で
強制的に野菜を育てる促成栽培のように。


結果として、一部の能力は突出していても、
対人関係に問題があったり、
社会に適応する能力がなかったり
という結果を招くこともあります。


また、せっかく促成栽培しても、
結局小学校という土俵では
同じカリキュラムで進むので、
単に学習意欲を低下させる結果を
招いてしまうこともあります。


生きる力の無いヒョロっとした子は、
親から自主性を奪われた結果として
生まれてくることが多いのです。


子どもの人生は子どものもの。


親が子の目の前に勝手にレールを敷いて、
その上を薪まで焚いて走らせて、
親が決めた目的地まで走った子は、
本当に幸せなのでしょうか。


子どもがたくましく生きる力は、
人生の主導権を子どもに手渡すことから
生まれると思うのです。

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