2017年6月2日金曜日

自己肯定感を高めることは子どもの未来を変える。

これは教育業界では頻繁に使われる言葉です。
自己肯定感がある、
ないで表現されることが多いのですが、
私もこの自己肯定感は大切だと痛感しています。



自分のことを肯定できる感情を
もっているか、もっていないかで
子どもがもっている社会を見る
世界観が大きく変わります。



自己肯定感が高い子は、
課題が難しくても、
立ち向かおうということに意識を向けて、
努力を続けることができます。
自分を取り巻く世界を
肯定的にとらえることができます。



その一方で、自己肯定感が低い子は、
何か難しい課題を目の前にしたとき、
チャレンジしようという気持ちの前に、
自分には無理だという負の感情が先に来て、
チャレンジしようとすらできないことが多いです。


よって、できないのは当たり前で、
より自己肯定感を低くするという
負のスパイラルにおちいってしまいます。
自分を取り巻く世界を否定的にとらえます。


自己肯定感は高い方が良い。
そのためには、子どもたちが
自分のことを信じることが
できるようになる必要がありますが、
それには子どもが努力する部分より
大人が関与している部分が大きいものです。


子どもの段かいでは
なかなか自分で自分を信じることが難しいものだから
大人の価値観を信じてしまいがちなんです。


例えば、勉強ができる、できないに関係なく
愛情を注ぐ態度を崩さないことが大切ですが、
大人が勉強の結果によって、
あきらかに態度を変えて、
負の感情を伝えてしまうとします。


すると子どもは、
条件によって自分は愛されたり、
されなかったりするのか
という自己肯定感が揺らぎ始めるものです。


もちろん、態度で伝えるのも1つの手段ですが、
私が中学の頃の体育の先生のことが参考になるかもしれません。


その先生はすぐ怒鳴ったり
暴力をふるったりするのです。


私たちは恐怖から従いますが、
根本には反発心以外はありません。


怒鳴る、脅す、睨むなど
比較的に子供を服従させるための簡単な手段で対処療法をすると
根本の解決にはならず、
ただ子どもの自己肯定感を崩すことになります。


条件なしで子どもの存在を認めてあげる。
感情に任せた安易な指導はしない。
ということが自己肯定感を高めるための
ポイントになってくるものです。


もちろん
悪いことには悪いと指導することは大切です。
ただ、「あなたはダメ」とか「どうしてこんなのもできないの?」
など、存在そのものを否定するような言動は
大人になってもトラウマとして抱える人もいるほど
強烈なダメージを子どもに与えます。



愛情からスタートした指導も、
感情的になってしまうと
子どもの未来には足枷になるということがあるのです。


自己肯定感を高めるためには
プラスの言葉や言動が大切だと言われていますが、
それはうわべのことです。


根本には大人の価値観をどこに置くか
ということが大切になってくると思います。


「思いやりがあり、健康で、勇気をもって生きてほしい。」
もし、このような子育て観があり、
深く自分の中に根付いているなら
そこに基づいて声をかけることができるようになります。
自然と肯定的な言動につながっていくことができます。



子どもの未来を支える
自己肯定感を高めるということについて
少し書いてみました。
何かの参考になれば幸いです。

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