2016年11月22日火曜日
中学受験「苦労させないための付属校で緩む人間性」
中学受験の是非が問われることがありますね。
私は中学受験には賛成派ではなく、
むしろ反対派です。
ただ闇雲に反対というわけではなく、
特に強い目的があるわけでもないのに
中学受験をすることに反対なわけです。
中学は公立だってかまわないと思います。
世の中には多様な人がいるし、
男子校、女子校と分けて思春期を育ってしまうと
ちょっと異性とのコミュニケーションに難ある大人に
なってしまう。
もしくは、たがが外れたように
共学になった途端に遊びまくるという
溜まった性エネルギー爆発状態になることもあります。
もちろん、同性愛に走るケースも稀にあるようです。
共学であれば問題がないのか?といった話ではなく、
男女別々の学校に入学すると
そのような危険性もありますよというレベルの話です。
また、ギリギリ背伸びして合格した中学。
その学校にはギリギリで入った人ばかりではなく、
余裕をもって合格した子、
実力相当に入った子、
滑り止めで入った子がいるものです。
すると、ギリギリ背伸びをして入学した子が
いっきに劣等生になる可能性があるのです。
よっぽどその学校に特色があり、
そこでやりたいことがあるなら
心折れることなく努力を続けていけることでしょう。
でも、周囲が中学受験をしているから、
もしくは塾が中学受験塾だから
といった受け身の姿勢で私学に入学すると、
ギリギリで合格した子は落ちこぼれることになります。
自信を無くす数年は
人格に与える影響は大きいです。
中学受験は強い目的意識がある子にとっては
お奨めすることができます。
そこまで意識もない子にとってはリスクがあるものなんです。
また、付属だからというレベルの理由で
安易に受験した結果、
厳しい現実が待っていることでしょう。
私は高校から付属で来る子がいる大学に行きました。
正直、付属で来た子たちは
何を勉強してきたのか?!
と思うくらい学力レベルが低い状態でした。
付属で内部進学があるという気の緩みが
人間の緩みとなっているんです。
何のための付属だったのか?
子どもに苦労をさせたくないからという理由なら
苦労が無いから緩みきった子が育つことが
そんなに良いことなんでしょうか。
むしろ、苦労があるからこそ、
キリッとした表情で
高校受験や大学受験に向けて
自己管理をしながら頑張れる子の方が
人間として魅力的なのではないでしょうか?
受験について考えたことを書きました。
何かの参考になれば幸いです。