2016年10月31日月曜日

あきめやすい子供たち「原因と対策」

大人になってみてわかることは、
前例の無いことだらけだってことです。


ホリエモンが「想定の範囲内」
っていう言葉を使っていましたが、
まさに「想定の範囲外」だらけです。



想定の範囲外の出来事に対応するためには、
試行錯誤する力が大切です。


社会に出て活躍している人は
この試行錯誤する力をもって
未知の課題を解決したり、
世の中をあっと驚かせる新しい企画をどんどん出しています。


この力が育っているかどうかの片りんは、
小学校の算数の授業の風景に現れます。


最近の子供たちと一概にくくるのも変なのですが、
多くの子どもたちは
この試行錯誤の力が低下していることがわかります。


単純な計算ドリルで扱うような1行計算問題では
頑張ることができるのですが、
文章題でちょっとでも難しくなると
あきめてしまうのです。


「先生、ヒントください!」
「ムリ、わからない」


すぐにヒントを欲したり、
解くことをやめてしまったりする子は
驚くほど多いのです。


この原因はどこにあるか。


身近なところに1つあります。


日常の遊びの中に
試行錯誤する余地がなくなっていることです。



子どもたちの見の周りは
とっても便利になりました。


遊びと言えば、それ専用の道具が与えられています。


子供たちが手に入れる遊び道具は
「専用」というだけあって、
しっかりと遊び方が決められているものばかりです。


すると、工夫して遊ぶ機会が減ってしまうことになります


便利さは増すばかりなので
今後も自分で遊びを工夫する余地は減り続けていくでしょう。


公園だって工夫したくても
禁止事項書かれた立看板を見れば
がんじがらめです。


自分たちが子供の頃は
公園の周囲の柵や木を使って
高いところ鬼ごっこをしました。


木の枝が折れて落下するという
ハプニングもありましたが、
ルールを工夫しなが高いところ鬼ごっこは洗練されていきました。


ブランコと石を使って、
枠内に石を落としてブランコに乗りながら取れるか
競ってみる遊びもしていました。


遊びを通して試行錯誤する力を高めていました。


私が中学くらいから
ゲームボーイが普及し、
遊び方が徐々に変化していきました。


外でもゲームボーイをする子が
少しずつ問題にされてきましたし、
実際に私たちの周りでも
公園のベンチでゲームボーイをする子が
少しずつ出てきました。


そして時は流れて現在の子どもたちは
外でもゲームをしている姿は
当たり前になってきたようです。


遊び場も減ってきて、
禁止事項も増え、
外で遊べるゲーム機は進化するばかり。


どんどん創意工夫の余地は減っています。


当然の結果として、
試行錯誤する力は伸びないばかりか、
低下している気配すら見受けられるのです。


それが勉強にも影響を与えていて、
さきほどの算数の文章題の例のように
わからないことに対して
試行錯誤しない姿として出てきているのです。


すぐに答えを知りたがる。
すぐにヒントを求めたがる。


わからない状態に
耐えられない。


試行錯誤する力を高めるためには
子どもたちに試行錯誤させる場を提供してあげることが大切です。


低学年のうちから決められた遊び方の物を買って与えるのではなく、
レゴブロックなどの創造性を発揮できるおもちゃを
与えてあげた方が良いでしょう。


また、おもちゃ任せにするのではなく、
親自身が子供と創意工夫した遊びをしてあげることが大切だと思います。


もし、ご家庭でされている
子供の試行錯誤する力を高めるために大切なことがありましたら、
コメントお待ちしています。

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