2016年8月28日日曜日
子どもの視野から誘惑を取り除く効果!
限定合理性という言葉があります。
行動経済学の用語です。
頭の中で考えているときには合理的でいられても、
目の前に誘惑が現れると、
脳が報酬を求めるモードに切り替わってしまい、
報酬を逃すまいとする
これは子育てにおいても重要なことなんです。
子どもたちは大人以上に
限定的合理性の影響をもろに受けています。
先生がしっかり話していて
その場では、目を輝かせて理解し、
合理的でいられたとしても
家に帰って目の前に誘惑があると、
脳が完全に負けてしまうんです。
誘惑にかられた自分は
全く別人格と呼べるくらい
合理的な自分では制御できない
ということがあるんです。
では、どうしたら良いのか?
子どもたちの視界に誘惑を与えるものを
置かないということです。
例えば、ゲーム機なら目に見えないところにしまう。
漫画本であれば、
勉強机とは離れたところに置く。
そんな小さいことなんです。
人間は理性が働くためには脳にも思考が入る余地、
「間(ま)」が必要なんです。
その間をつくってくれるのが
視野から外すということなんです。
ゲームをしたい!
そんな欲求が生まれたとき、
目の前にゲーム機があれば
ついつい限定的合理性で欲求に従ってしまうもの。
ただ、ゲーム機がしまってあって、
それを取り出すという行為が
多少の「間」をつくります。
その「間」のお陰で脳に
冷静な判断の付け入る隙を与え、
ぐっと我慢することができる可能性を与えます。
もちろん欲求に負けてしまうことは
多々あるでしょうが
勝つチャンスが生まれるということが大切です。
0勝10敗だったものが
1勝9敗になっただけでももうけものです!
子供部屋を観察してみてください。
子どもの視野の中に
誘惑はありませんか?
まずはそこを取り除くことからはじめてみてください!