2016年8月28日日曜日
一人っ子は我がままに育つ?
一人っ子は我がままに育つ。
ステレオタイプの言葉ですすが、
この言葉には子育てで気を付けなければならないことを
教えてくれます。
統計的に数値をとったわけでもないのに
どうしてこの様なことが言われるのか。
そこには一人っ子が育つ環境にある特徴が見られることが多いからです。
それは、我慢する機会が少ないということです。
どうして我慢する機会が少なくなるのか。
一人っ子の逆である兄弟が多くいる家庭と比べると明らかです。
兄弟が多くいる子は
自分の要求が簡単には通らないことが多いもの。
例えば、ゲーム機を買うという要求があったとき
兄弟がいれば一人1台買ってもらえるということは少ないもの。
もし、買ってもらっても
兄弟で1つのゲーム機をシェアして使う必要が出てきます。
すると自分が遊びたいときも
我慢しなければならない場面が出てきます。
また、ゲーム機以外でも親の金銭的な面で
兄弟全員に好きなものを買ってあげることが難しいため
必然的に買うものが少なくなったり
機会が限定されたりするものです。
環境として兄弟がいることで
我慢をする機会が増えてきます。
それに比べて一人っ子の場合、
自分が欲しいと思ったものを買ってもらえる機会が
兄弟がいる子に比べれば増えます。
さらに買ってもらった後も
そのものを独り占めできるため
我慢をする機会が減ります。
一人っ子が我がままに育つというのは
この様に我慢をする機会が少ないということが
影響していることが多いものです。
だから、親がそれを理解していれば
例え一人っ子であっても必ずしも我がままになるわけではない
ということがわかります。
例え一人っ子ではなく兄弟がいても
一人っ子の特徴にあげられるように
一人1台のゲームを与えてもらったり
子どもの要求がスムーズに通ったりする家庭であれば
我がままに育ちやすくなるんです。
一人っ子が我がままになるのではなく、
その背景に見られる
我慢をしなくても良いという環境が
我がままな子を育ててしまうということです。
昔に比べて豊かになった社会だからこそ
あえて子どもたちには我慢をさせる機会を
親が意識的につくってあげることが
子育てをする上で大切になってきます。
我がままな子に育てないためにも
ぜひ意識してほしいと思います。