2016年8月18日木曜日
勉強で伸び悩む子に共通していること
毎年多くの子どもたちと接していると
多少気になる子に出会うものです。
気になるといったらかわいいものですが
かなり気合を入れなければならないのが事実です。
そんな気になる子は
だいたい毎年共通性があります。
挨拶ができない子です。
たいてい指導が困難になります。
出会った当初なら
恥ずかしがっているということもあるのですが
指導が困難な子は1か月経っても
自らは決して挨拶することがないんです。
こちらから挨拶してやっと
ぼそっと小さな声を出す程度。
他人に極度に心を開かないから
友達にも挨拶をしません。
なかなか友達とうちとけることがなく
全員に緊張感をもっているので
授業中に挙手をすることはまずありません。
どうして心を開かなくなっているのか。
ここに改善につながるヒントがあります。
問題の根底に共通していることは
低学年のうちに友達と遊ぶ経験が少ないということです。
月から金まで習い事があったり、
月から日まで習い事をしている子もいます。
この様な子は友達と遊ぶ経験が
極端に少なくなってしまいます。
子供同士でエネルギーをぶつけあって
ごちゃごちゃの中で会話を成立させたり
独自のルールを作りあげたり、
力関係を学んだりという遊びの経験が
その子の社交性を形成します。
その経験が抜け落ちている子は
他人とどう距離感をつくって良いかがわからないからこそ
心を閉じてしまい、その結果、挨拶をしない
という行動に出てしまうんです。
また、友達と一緒にいても
一緒にゲームをしていることが多く、
会話が少ないことも影響しているかもしれませんね。
友達と遊ぶ機会が少なくても
兄妹が多く、そこでもまれている子は
問題ないことが多いです。
兄妹もいなくて、友達と遊ぶ機会も少ない
という子がかなり心を閉ざしてしまう傾向があります。
心を閉ざしているので
人に自分が見られることを極度に嫌います。
そのため、間違うなどの人から注目されることも
避けようとします。
わからない問題に出合うと、
間違っている姿をさらけ出したくないので
はじめから解かないで、
先生にも聞かずに一人モジモジしている
なんて様子もあったりします。
小学校低学年のうちから
進学塾などでゴリゴリ勉強させている家庭も
増えているようです。
だからこそ、右へ倣えで
我が子も進学塾に!なんて考える前に
子どもたちの人間としての生きる力の方にも
注目してほしいと思います。
将来、子どもたちにどの様な人間になってほしいのか。
そこを考えてみることも大切でしょう。
私は低学年のうちは
伸び伸びと遊ばせてあげ、
学校の宿題をしっかり親が見てあげる程度で
良いと考えています。
低学年のうちから
進学塾にまかせっきりで
勉強ばかりしているけど
生活力、人間力が低下していたなんて・・・
避けたいことです。