2016年5月9日月曜日
子育ての優しさと甘やかし違いとは。
タイで暮らしていると
本当に優しい大人に出会う。
電車では子どもに席を譲ってくれます。
優しいことは素敵なことです。
でも、子どもに対して優し過ぎる人も多いようです。
子どもがレストランで騒いでいるのに
軽く注意するだけ。
レストランの中で走り回る子どもたちを
周囲のお客も苦笑いはするけど、
何となく寛大に許してしまっています。
子どもたちからしてみたら
自分たちにあまり注意しない優しい大人たちです。
でも、その優しさは間違っています。
子どもたちは大切なことを学ぶ機会を逃しているからです。
周囲の人が迷惑になることを
我慢する必要があるという社会性を学ぶ絶好の機会を
大人は見逃してしまっています。
大人は誰しも子どもたちに
将来、自分の力で生き抜いていけるように
育ててあげたいと考えているはずです。
それにも関わらず、この様な優しさに包まれて育ってきた子どもは
大人になって社会性が身についていないため
社会に適応できない大人になってしまう可能性があります。
社会に適応できない大人は
厳しい社会を生き抜くことができません。
社会に適応して生き抜くことを強いと表現するなら
逆に社会に適応できず、生き抜けない人は
弱い人間だと表現することができます。
大人の間違えた優しさに包まれて育った子どもは
社会に適応できない弱い人間になってしまうのです。
もう気が付いている人もいるかもしれません。
そうです。
間違った大人たちが子どもに見せたのは
「優しさ」ではなく、「甘やかし」なんです。
優しさと甘やかしは全く違うものです。
本当に優しい大人であれば
子どもの達の将来を考えて、
レストランで騒いでいれば
しっかりと叱り、諭し、
我慢するということを学ばせることから
逃げないはずです。
どのように子どもを育てて良いかわからない。
親になりきれない大人が増えているとも言われています。
でも、親になりきれた自信などなくても
子どもの将来を考えて、
今何を教えてあげることが
幸せにつながるかという視点をしっかりもつべきです。
教えるべきことから逃げない。
将来の子どもたちが生き抜けるように
考えた上での行動が「優しさ」なんです。
将来のことを考えず、
今この場で子どもたちに好かれるだけの行為、
好かれなくても大切なことを学ばせない行為は
「甘やかし」なんです。
子どもをもつかたは優しい親であるよう、
もたない方は優しい大人であるよう
共に心がけていきましょう。
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