2015年9月2日水曜日

子どもが学校で書く目標がダメな理由


目標を達成する



学校の教室にある個人目標は意味がない?


子どもたちは小学校に入ると、
学期の始めに目標を書いて、
教室に掲示しますよね。



授業参観などで学校に行ったときに
教室の後ろに掲示してあるのを
見たことがあるのではないでしょうか?



目標を立てることで、
自分を意識的に成長させるという意図がありますが、
これが全くの意味を成していないことが多いんです。



目標を覚えている子は少ない


その子どもの目標が書いた掲示は、
しばらくしたら他の掲示物と交換となることがあります。


すると、自分の書いた目標は
ずっと見ることができなくなってしまいます。



もし、他の掲示板と交換されず
教室に目標が掲示されていたとします。



でも、みなさんも
ご家庭で置いてある絵のようなものを
頻繁に目にしますか?


目立つところに置いてあるのに
長くその位置にあると
脳はらくしようと認識しなくなってしまうんです。



これと同じように子どもたちも
自分たちの目標がそこに掲示されていることすら
忘れてしまうということがあるのです。



気が付いたら、1学期も終わりに近づき、
自分が何て目標を書いていたかすら
忘れている子も・・・


そんな状態では、
目標設定しても
目標を実現させることなんてできません。



目標を忘れている


では、目標を達成するために
子どもたちにとって大切なことは何か?


2つあります。

1つ目は目標を繰り返し思い出すということ。


目標を設定したときは
子供たちの意識も高く、
それに向けて頑張ろうという
やる気もあります。


でも、3日持てばよい方で、
たいていの子は1週間以内に
目標を全く意識しない生活にもどります。


そして、目標を設定した1年間の中、
設定した目標を何回思い起こすでしょうか?


書いた時に1回。

翌年の目標を書くときに
今年書いた目標を1回思い出す。

最低2回。

多くても5回でしょうか・・


ほぼ振り返ることのない目標は、
書いた意味がありません。


何を目標にしたかも忘れてしまっているような
目標を達成するなんて無理な話です。


行き先を決めて、
出航したにも関わらず、
途中で行き先を忘れていれば
船が目的地につくことはありえないのと同じ。


確実に目的地があるならば、
最後まで目的地と現在地を確認しながら、
航海する必要があるのです。

目標を達成するためのシンプルですが
大切なことの1つは
簡単そうでできていない
目標を思い出す機会を増やすということなんです。



そのためには、
子どもであれば机の前に紙に書いて貼るか、
連絡帳の裏表紙に書くなど、
目標を目にする機会を増やす工夫が大切です。



あいまいな目標


次に大切なことが
目標は具体的に書くということです。


子どもたちの場合よくあるのが
「勉強を頑張る」
という目標です。


初めて目標を書かせると
かなりの確率で目にします。


では何を頑張るの?
と聞くと答えることができません。


頑張ると言いながら、
頑張る内容をわかっていないのです。


何を頑張ればよいのかわからなければ、
今までの行動を変えることはありません。


行動を変えなければ、

目標を達成できません。


そこで、行動を変えるためには
具体的な内容が大切になります。


何を?いつ?どこで?どのように?
この様に自問自答しながら
目標を細かいものにすること。


「俺は頑張って航海する!」


やる気満々で叫んでも
行き先も曖昧で、
たいした準備もせずに航海をスタートするなんて
危険すぎます。



子どもが目標を達成するために大切なこと


目標は頻繁に見かえす。

目標は具体的に書く。


子どもでも大人でも、
目標を達成するためには
この2つが大切。


ぜひ、お子様が目標を立てるときに
意識して教えてあげてほしいことです。

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