伝えたい言葉があります。
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PKを外すことができるのは、
PKを蹴る勇気をもった人だけだ。
ロベルト・バッジョ
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ロベルトバッジョは
ヨーロッパで年間最優秀選手に選ばれた
私たちの世代にとっては超有名なサッカー選手です。
悲劇はワールドカップ決勝戦で訪れました。
勝負は同点のままPK戦にもつれ込む。
最後のキッカーとなったバッジョ。
大観衆が見守る中、
ロベルトバッジョは
最後のPKを外してしまいました。
イタリアは敗北。
ブラジルの選手たちが歓喜する中、
ピッチでうなだれるバッジョの姿は
何回もVTRで目にしました。
ワールドカップという大舞台。
国の期待を背負って蹴るPKの重圧は
誰もが経験のしたことのない
特大級の重圧です。
その重圧の中、PKを外したとき、
ロベルトバッジョの心境を考えると
恐ろしいものがあります。
そんなロベルトバッジョの言葉で
私が好きな言葉が上にあげたものです。
確かにPKを外すことは怖いことです。
しかもワールドカップとなれば、
絶対に避けたいこと。
でも、バッジョの言う通り、
外すということができる人は
PKを蹴ると決めた人でしかありません。
また、その舞台に立てる人は、
PKを蹴るに値する
技術を磨き上げた人だけのはずです。
外すことが怖いからと挑戦せずにいるよりも
勇気をもって難題に逃げずに立ち向かう勇気が大切だ
と心の底から伝えてくれている気がします。
失敗を恐れて、土俵にすら立たない人は
失敗する可能性もなければ、
成功するチャンスもゼロ。
ただの無です。
昔の教え子で、
このことに似たエピソードを経験して
子どもに伝えたことがありました。
運動会のリレーの選手代表選考会がありました。
足が速いにも関わらず、
自分は面倒だから出場しないと
言っていた子がいました。
そして、選考会に出場したものの、
負けそうになると、
わざとゆっくり走っていた姿を見て、
私は彼を強く指導しました。
負けるかもしれないからと
本気を出さずに逃げ道をつくり、
本気で挑戦しないのは、
勇気がないことを証明しているだけだと。
今の子どもたちはロベルト・バッジョ選手のことは
知らないでしょう。
それでも、私の心の中には
これからも伝えていきたい名言として
強く残っている言葉です。
あきらめている子どもを見かけたら、
伝えていただけたらと思います。