東京都品川区立小学校の男性教諭が1月中旬、
担任をしている5年生の理科の授業で
「自然分娩(ぶんべん)で子供を産んだ方が、
帝王切開で産んだ時よりも親は愛着を抱きやすいという説がある」
と発言していたことが15日、同校への取材で分かった。
学校側は不適切な発言だったことを認め、
校長と発言した教諭が保護者会で謝罪した。
(出典:毎日新聞)
そもそもそんな説をどこで聞いたんだろう?
詳細はわからないけど、
学校が不適切だと言っているんだから不適切なんでしょう。
どうして不適なのか。
私が考えるに別の説を平等にあげてはいないからではないかな?
そういう説もあるけど
別の説もある。
詳細はわかってはいない。
それでも、帝王切開で生まれた子にとってみたら
わかっていないんだったら
今、そんな説を知る必要はないし、
ちょっと寂しい説だな・・・と
誰にもプラスになるとは思えない知識です。
全く根拠のない想像で
この担任の意図を考えてみないと
わからないです。
もしかすると
生みの苦しみ。
苦痛に耐えて産んだ我が子。
そんな言葉も頭の中に残っていて
苦しみに比例して愛情も深まる
という考え方があったのかな。。。
私は全くそんなことは思いませんね。
身近な物でも苦労して手に入れたから愛着がわく
というわけでもなく
昔使っていた安い鉛筆に愛着がわくことだって
あるわけです。
苦労とか値段とかそんなことは関係ない。はず。
結局、その後の親として
どれだけ真剣に向き合うかで愛情が深まる
と思うわけです。
自然分娩をして
そのまま赤ちゃんを遺棄してしまう親もいるわけです。
自然分娩をしたかったけど
やむをえず帝王切開にした人もいるでしょう。
そんなお母さんが
帝王切開にしたから自然分娩の人より
私は愛情が深まりにくいんだわ
なんて思う必要は1mmもないわけです。
もし本当に説があるなら
それを伝えるのは良いかもしれませんが、
その後に補足が必要です。
説があるけど、
実際はそんなことはないと。。
愛情というのは
そんな簡単な要素で決定するもんじゃない。
もっともっと深いものなんだと。
自然分娩でも
最近では無痛で産むことができるといいます。
1時間で産む人もいれば
10時間を越える人もいる。
出産の痛さや辛さ、時間で母親の愛情は決まらない。
苦労した子ほどかわいい。
苦労しなくてもかわいい。
母親になってから
どれだけ真剣に我が子と向き合えるか。
そこが愛情のポイントだと思うわけです。