2018年4月5日木曜日

子育てに正解はない!我が子のことを一番良く知るのは親だ。



子どもたちを見ていて、
自分で考える力が低下している
と感じることがあります。


でも、このことは子どもたちにだけ当てはまるわけではなく、
親も自分で考える力が低下してしまう危険性があるのが
今の社会です。


テレビを見ていると、
「〇〇な子を育てるための10の法則」
という言葉や、
「褒めるための言葉20」
など、何かと正解はこれだ!と言わんばかりの情報が溢れています。


何かわからないことがあれば、
すぐググればある程度の答えが出てきます。


「失敗しないようにマニュアル通りにやりましょうね」
と私たちの周囲の色々な物事が便利に優しくなって、
私たちが知覚しないレベルで指示してきます。


そんな生活に慣れていると、
子育てにも何かマニュアルのようなものがあり、
正解があるのではないか?
と思い込んでしまうことは不思議なことではありません。


東大生の親が教える
我が子を東大に行かせる方法

なんて話題はテレビや本でよく目にするものです。


私は何百人という子どもを見てきましたが、
子育て本に書かれているマニュアルが単純に当てはまる
ということはめったにありませんでした。


子どもたちに起こる問題や選択には
マニュアルに書かれることの複数の項目が
複雑に絡み合っているものです。


何か1つのマニュアル本に従えばうまくいくなんてことは
めったにありませんし、
むしろ決めつけてしまうことで
マイナスな方向に進むことだってありえます。


では、マニュアル本を読むことはムダかというと
そうではありません。


複数の子育てマニュアル本が
頭の中で連携するレベルまで読み込めるなら
問題は少なくなるでしょう。


でも、普通の親をしている人が
そこまでマニュアル本を読みこむことは
なかなか難しいものです。


では何も手がないのか?
というと1つ手があります。


それが親としての直感です。


ここまで来て直感というあいまいなことを言うのも
ちょっと頼りないのですが、
直感というのはかなり深いレベルで出ている答えであることが多いのです。


余計な見栄やプライドに左右されず、
愛する子どもを日々純粋に見続けたとき、
目や耳、肌から入る情報は
間違いなく脳内に蓄積されます。


自分の子に関しては親が一番情報をもっていて、
その情報は脳内に驚くべき量が入ることになります。


そこから出てくる直感は、
単純な勘ではなく、
膨大な我が子の情報からくるベストな判断であることが多いのです。


我が子の表情の変化に一番早く気づけるのは親です。
なぜ変化に気づけるかというと、
頭の中に膨大な表情パターンが入っていて、
そのパターンとの違いに気づけるレベルが
超がつくほど細かく繊細になっているからです。


他人が見たらパターンがないんで、
気付けないレベルです。


また、我が子にかけるべき言葉も直感が活きてきます。
子どもにかけた言葉で
成功した言葉、失敗した言葉の情報は、
すでに親の頭の中に膨大に入っているのです。


その膨大な言葉から我が子に適した言葉が
直感として出てくるとき、
あまり余計なマニュアルを信じすぎてしまうと
かえって場違いな言葉になることだって
ありえるのです。


もちろん、マニュアル本でレパートリーを増やし、
これからの子育ての参考にすることは良いことです。


しかし、マニュアル本を信頼しすぎ、
自分の直感から出たものを簡単に捨てないようにしてほしいです。
子育てにこれだ!なんていう正解なんてありません。


我が子のことを一番良く知っているのは
他人でも本でもテレビでもなく、
親である自分なのですから。

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