2017年6月29日木曜日

感情表現が下手な子の原因とは

感情表現が下手な子


喜怒哀楽を率直に出すのが子どもです。
大人になるにつれて徐々に
そのコントロールの方法を学んでいくのが子どもです。


それにも関わらず、
子どものうちから大人びて、
喜怒哀楽を表現できない子がいるものです。


その原因は様々あるのですが、
親が原因の1つになることがあるので
私たちは注意する必要があります。

大人になる。

大人になるということは
喜怒哀楽を感じていても
それを表現するときに
自分のフィルターでろ過することができます。


自分の感情をコントロールするすべを知るのが大人。

自分が何が大切で
何が大切でないかを理解しているので
それ以外のことで
感情が乱されることが少なくなってくるのが大人です。


それにも関わらず、
まだ自分の価値を理解することができず、
自分の価値が他人から乱されないかと
びくびくしながら感情的になる人がいます。


そのような感情をコントロールできない親の元で育った子は
親の感情の起伏にびくびくしながら過ごすことになります。

すると、自分の感情を抑え込むようになります。
自分の感情表現が親の爆発のトリガーになることを
怖れるあまり。


そうやって本来無邪気であるべき時期の子どもが
自分の感情を殺したかのような態度をとるようになります。
しかし、感情そのものは消えないので
内側に感情を貯め込むようになります。


感情表現が下手ですが、
その感情がときに友達を傷つける方向に
爆発することがあります。

クラスの中でいじめを起こしてしまう子の中にも
このように外に表現できず、
内側に貯め込んだ感情が原因となっている子がいるものです。


私たち親が気を付けなければならないのは
子育てのテクニックを学ぶ前に、
自分の感情をコントロールするすべを学ぶことです。


コントロールと書きましたが、
それは技術論ではありません。

あくまで精神的な内省が重要になってきます。

どうして自分はそんなに
感情がコントロールできないのだろうか。
そこを見つめて原因を特定すること。

そして、その原因がわかった上で、
自分の感情はその原因にコントロールされる
必要はないと決意すること。


子どもが無邪気でいる時期に
無邪気でいられないことほど
精神的な発達の邪魔をすることはありません。


私も感情のコントロールが
難しい時期がありました。

今ではずいぶんと
自分の操縦はうまくなったような気がしています。


感情的になって
相手をコントロールする必要が無くなったわけです。

どうして自分は感情的に
子どもを支配しようとしているのか。

どうして自分は感情を使って
相手をコントロールしようとしているのか。

そこを見つめることが
親として大事なスタートラインです。


これは誰かに向けて書いた文章ではありません。
自分に向けて書いたものであり、
どこかで自分の感情をコントロールできていない
という自覚がある人に向けて書いたものです。


子どもの健全な発達のためには、
その根っこであるお手本となる親である私たちが
自分の心を成熟させる必要がある。


子どもにとって唯一無二の親として
とても大切なことだと思います。

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