整理整頓が苦手な子の家には共通したことがあります。
それは子供以外の部屋も雑然としている。
ニューヨーク州の話は有名です。
犯罪を減らすために
地下鉄などの落書きを徹底的に消していった。
すると、落書きそのものが減り、
さらには犯罪も減ったというものです。
落書きがしてあることで
次に落書きをする人の罪悪感が
かなり減少するもの。
だから、一度落書きを許してしまうと
どんどん蔓延してしまうんです。
自転車のかごのゴミも同じです。
放置自転車のかごの中に誰か１人でも
空き缶を入れると、
次々とゴミを入れる人が増えて
カゴがゴミで満杯になるまで続きます。
それもゴミを捨てる人が
前の人のゴミのお陰で罪悪感が
減少するためです。
街中でも同じことがあります。
私はバンコクに住んでいるのですが、
道路にゴミが溢れていると
ついつい
小さいゴミであればポイ捨てしたくなる
気持ちに襲われることがあります。
もし、道路にゴミ１つ落ちていなければ
こんな気持ちにはならなかったでしょう。
だから子どもが整理整頓が苦手なとき、
自分の家を見渡してみると
物がごちゃごちゃあふれていることが原因であることが多いんです。
子供に整理整頓をするように
注意することはもちろん大切なことですが
その前に根本の原因となる家の中の
整理整頓をすることが大切です。
家が物であふれ雑然としている状態を
解消することで
子供の整理整頓能力も高まる。
そんなことを心に留めておいてもらえたらと思います。
