侍の子が涙を流すと怒られる。
そんな時代劇に象徴されるように
日本人の美徳の1つとして
感情を抑圧することがありますよね。
ただ、感情を抑圧すると
問題が起こることがあります。
もし怒りの感情が出たとします。
そして怒りの感情を抑圧したとします。
その感情は表面上は消えたように見えますが、
本当は消えてはいません。
ただ、見えないところにいっただけです。
その見えないところにいった感情が
見えるようになったのがネット社会です。
奥底に隠れた怒りは、
なんだかわからないけどイライラする
といった感情になります。
その感情がネットの掲示板だったり
ツイッターなどでむき出しになっているのが
今のネット社会ではないでしょうか。
子どもたちって感情を丸裸にして
大人たちに向かってきてくれますよね。
そんなとき、大人の対応の仕方で
子どもたちの感情が裏に隠れてしまうことがあります。
自分自身が感情的な親であればあるほど
子どもが何か感情をぶつけてきたときに
耐えれない気持ちが沸いてきます。
ちょっと反抗しただけで、
大きな問題としてとらえてしまい、
過剰反応をしてしまいます。
すると、子どもたちは
感情を受け止めてもらえたと感じることなく
自分の中に激しい感情をもつということは
悪いことだと学びます。
そのようなことを繰り返してきて
感情を抑えることが当たり前になった子供は
至って問題ない真面目な子に見えます。
しかし、心の奥底では
感情が消化されたわけではないので
黒い塊のようにくすぶっています。
そのように
感情を表に出してはいけない、
そもそも激しい感情をもっている自分が悪い
と思い込んだ子が大人になり、
また子どもに同じようなことを教える。
感情の闇の部分が脈々と受け継がれてしまいます。
では、どうしたらよいのか?
単純明快で
子どもたちの感情を受け止めてあげること。
横綱相撲でどっしりと。
感情を正しく受け止め、
まずは共感、思いやってあげることです。
子どもが怒っているなら
怒っている気持ちは十分わかると。
喜んでいるなら
良かったなと一緒に喜んであげる。
その上でアドバイスがあるならすればいいんです。
受け止めることをせずに
いっきにアドバイスやジャッジメントに行くから
子供たちは大人に感情を見せることができないのです。
人間は感情があって当たり前。
自分の感情と一生付き合わなければならないのだから
子どもたちにも感情との付き合い方を教えてあげる必要があります。
言葉ではなく、
大人が身を以て。