2015年10月8日木曜日

相手の失敗を願うと自分に返ってくる


人が失敗をしたら喜ぶ。
人が成功すると嫌がる。


そんな様子を見せる子供たちを見かけることがあります。


複雑な思いがあり、そのようなリアクションになってしまっているのでしょうが、
子供たちにどうしても伝えたい話があります。

祈り


人間の脳は主語を識別できない性質があるという話です。


例えば、
「あいつ失敗しろ!間違えろ!」という強い思いは
主語が抜けて、
「失敗しろ!間違えろ!」として脳内で認識されます。


すると、
自分自身に対して
失敗しろ!間違えろ!と言っているのと同じ効果があるのです。



この脳の力を知っているのがゴルフのタイガーウッズ選手。


彼は相手がグリーン上でパターを打つとき、
「入れ!」と心の中で念じると言われています。



別に自分が念じたからと言って
相手の結果が変わるわけではありませんよね。



変わるのは自分自身のパフォーマンスなんです。


「入れ!」という思いは、
例え相手のパターに対してであっても、
脳内は主語がわからないので、
自分に向けられるようになります。


そのため、自信をもったパターが
できるようになるのです。



ここで「外せ!」と願っていたら
「外せ!」との強い思いが脳内に残ったままの
パターになっていて、パフォーマンスが低下していたはずです。



相手の失敗を願ったり、
成功を悔しがっていると
その念は相手には全く届くこともなく
単純にすべて自分に返ってくるということです。




また、相手が失敗して自分が勝ったとしましょう。



ここで気を付けたいのは
自分の立ち位置は全く変わっていないということです。



相手が下がったから
上がっているように錯覚しているだけ
自分自身は成長していないということです。



相手の失敗によって得た勝ちは
自分の成長が伴っていないので
勝ち続けることはできません。



遠回りでも実力を高めて勝つことが
勝ち続けるためには大切なんです。



そんなことを子どもたちには教えています。



ぜひ、お子様にも何かの機会があれば
教えてあげてください。



少しでも子育てのお役に立てたらうれしいです。



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