2015年10月11日日曜日

「個性」という言葉が子どもたちの可能性を狭める

最近の子育てで大切にされているものに
「個性」があります。


個性とは~らしさ」などで表現されることが多いですよね。


「○○君らしくない」や「○○さんらしさ」
などの言葉で使われることが多く、
この個性を大切にするという考え方には
多くの人が賛成するかと思います。


私も当然ながら個性を大切にした子育ては良いとは思いますが、
ここで教師として注意しなければならないと考えていることもあるので、
ちょっとだけ。


それは「個性」が子どもたちを苦しめることにもなる言葉だということです。



どうして「個性」という言葉が
子どもたちを苦しめることになるのか。



それは、自由に羽ばたこうとしている子どもたちを
個性という決められた枠の中でしばりつけることにもなる危険性があるからです。

白鳥


アヒルの子と思われていた子でも
一生アヒルの子でなくてはならないわけではなく、
いつの日か白鳥になってもよいはずです。


それにも関わらず、
「アヒルらしくない」という言葉によって、
白鳥になる可能性を無くしてしまうことがあります。




個性という言葉によって、
「○○らしい」という枠に子供を押し込み、
その子の個性が広がる可能性を狭めることがある。



このことを
私たち大人は知っておく必要があります。



私は教師をしていたとき、
ある保護者の方から言われたことがあります。



子どもが書いた作文を読んで
「私の子どもらしくない文章だ。
 今まで夢を語ることなんてなかった。
 先生が夢の考え方を押し付けたのではないか?」と。


私は保護者の方の様子から、
短い時間では雪解け不可能な頑固さを感じたので、
下の言葉を心の中で思うにとどめておきました。


今まではそうではなかったのかもしれません。
でも、子どもたちはどんどん変わるんだと。



良い変わり方か、悪い変わり方か。
その判断は難しいものですが、
子どもたちが成長に従って変化するのは当然のことです。



私に先ほどの言葉を伝えてきた保護者は、
子どもの可能性を殺してしまいかねない
危うさをもっていることに
自ら気づいていないのです。


親はわが子が可愛いです。
できるならずっとこの可愛いままでいてほしい
という思いをもつこともあります。


しかし、子どもたちは親のもとを巣立つ存在。
巣立たなければならない存在です。
世代の流れでは、
私たち親の方が先に寿命を全うするはずです。


いつまでも親が子供の面倒を見るわけにはいきません。


子どもたちがたくましく親元を巣立っていくためにも
子どもたちには良い意味で変化していくべきではないでしょうか。


「○○らしさ」を大切にしてほしいのは当たり前ですが、
その「○○らしさ」という殻を破り捨てて、
私たちが予想もしなかった姿に変わっても良いのです。
アヒルの子だと思っていた子が白鳥に変身するように。



私たち大人は、子どもたちの「個性」を大切にしながらも
その「個性」という言葉に縛られ過ぎず、
子どもたちの変化に対して柔軟に受け止めていく姿勢が求められます



生物も変化してきたからこそ、
生き延びてきました。
変化できずに環境に適応できなかった生物は
確実に滅んでいます。



子供の変化を「〇〇らしさ」で閉じ込めないように。


子育てのお役に立てたらうれしいです。
では、また!



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