2017年3月23日木曜日
勉強に自信を無くしてしまっている子への対処法
子どもが勉強をしている姿を見ていると、
間違えることを極端に恐れていたり、
間違えるくらいなら、
すぐに親を頼って正解を安易に得ようとする場面に
でくわす方も多くいるようです。
そのような子どもたちは、
勉強することに対して
自信をなくしている状態です。
原因は様々。
学校で、間違えたことを怒られた経験。
友達に笑われた経験。
もちろん、親に怒られた経験も。
そのような様々な
できないことを否定された経験が
自信を無くすことにつながってしまいます。
そんな子の心は硬くなっている状態です。
そんな子供たちの勉強する姿は、
時として、親の心をイライラさせるものです。
でも、そんなとき、
熱した鉄を叩くように、
叱れば叱るほど、
心は硬く硬くなっていきます。
自信を無くしてしまっている子に対しては、
激励のつもりでも、
怒る、叱るということは
逆効果になることが多いんです。
だったら、どうしたらよいか?
それは単純なことですが効果的な
「褒める」ということです。
でも、そのような心が硬くなってしまっている子は
褒める箇所が見つからないんですという
親の声も聞こえてきそうです。
そんなときに大切にしてほしいのが、
味噌汁です。
どんなに薄味でも味噌汁は味噌汁。
味はどうでも良くて、
味噌汁であれば、味噌汁と認めてあげること。
これは勉強でも同じで、
心が硬くなっている子には、
味噌汁と呼べる液体であれば
とりあえず、味噌汁だね!と
認めてあげればいいんです。
ここで言う味噌汁とは、
間違えても良いから自分で考えている姿です。
もし、昨日より1分でも粘って考えているようなら、
解の正答よりも、その粘りを褒めてあげてください。
考えているだけで
褒められる。
そんな薄味の味噌汁を味噌汁と認める
心の広さが大人には求められるんです。
そのようなことを地道に地道に繰り返し、
子どもはだんだんと心を柔らかくしてくれます。
これは親に求められる
役者としての資質です。
私たち大人から見たら、
そんなこともわからないの?!
というレベルであっても、
ここはひとつ役者になって、
考えている姿を褒めてあげてください。
硬くなった心をほぐすのは
時間がかかります。
だけど、やる価値はあります。
小学生の段階で解きほぐしておく必要があります。
間違えを隠したり、
カンニングをしたりする子は
心がカチコチになってしまい、
正解でなければいけないんだ!
という考え以外を受け付けない状態です。
それは間違ったときに
叱られる、間違ったときは評価されない
ということが原因になっているので、
そこを解きほぐせるのは
日々接している大人でしかありません。
しかも、中学、高校になると
変わることがより難しくなるものです。
教師であれ、親であれ、
間違うことは悪いことではない。
考えることに価値がある。
間違えることで
自信を無くす必要はない。
そんなことを
行動でメッセージとして伝えてあげることが
自信を無くしてしまった子には
効果的である。
そんなことを
子育ての1つの考え方として
もっておいてもらえたらと思います。