2015年10月14日水曜日

子どもを色眼鏡で見てしまっていませんか?

私たちは記憶をもとにして物事を
自分の色眼鏡で見ていて、
それが子育てでは注意しなければならないことなんです


私が小学校の教師のころ、
子どもたちに絵を描かせると
太陽の色はほぼ100%赤で書きます。


でも、実際に太陽を見れば
赤には見えません。
太陽

なんで赤で描くかというと
絵本だったり、教科書の挿絵だったり、
テレビだったり、自分の親が赤で描いていたり、
本にも真っ赤な太陽と表現されていたり。


そんな記憶が混じって赤に描くのであって
本当に赤に見えているわけではないんです。


人は物事を記憶のフィルターを通してみています。


これが子育てになると
気をつけなければならないことがあります。


それは、自分の子どもがしたことを
過去の記憶というフィルターを通してみることです。


過去の記憶から
自分の子どもはこうだろうという像ができあがっていて、
そこをスタートラインとして物事を見てしまうのです。


子どもがテストでケアレスミスが続いたとします。
すると、次第に自分の眼にはこう見えるようになります。


我が子はミスが多い。


一度、その見方が身につけば、
ミスが多い場面が
どんどん目につくようになってしまうんです。


ミスをしていないテストがあっても
そこは気にならず、ミスをしたテストを見つけると
「やっぱりミスが多い!」じゃないの!
と注意したくなるのです。


実際にはミスの数は減ってきていても、
減っている事実は目に入らず、
ミスが多いというフィルターを通して
叱るのです。



親がもっているフィルターは
親の言葉や態度にも出てくるもので、
子どもにもその色が自然と伝わるんです。


親の態度をいつも見ている子どもは
「ぼくはミスが多いんだ。」という色眼鏡を
自らかけることになります。


自分がミスが多いという思い込みが
またミスを呼んできてしまうという

悪いスパイラルに陥ることがあります。


本当はミスは何か原因があって起るわけであって
生まれたときからミスが多い人間ではありません


また、その子には太陽が赤以外に違う色を
たくさん含んでいるように
たくさんの素敵な色をもっているにも関わらず、
ミスという色だけが見えてくる


ミスが多いという点だけが見えるようになると

褒める機会が減り、叱る場面ばかりが増えてくるんです。


マイナスの部分ばかりが見えるので
子育てがイライラとしたものとなってきます。


どうしてミスばかりするんだろう。
自分の子育ての仕方が悪いんだろうか。
などと、どんどんマイナスの思考が生まれてきてしまい、
行き過ぎると子育てが辛くなってしまうのです。


子どもたちは太陽の様に様々な色があるので
例えミスが多くても他にも良いところがたくさんあって
っともっと褒めるべき点がたくさんあります。



子供を過去の経験から色眼鏡で見ることは
とても注意が必要なんです。


子育てをする視点の1つとして
「自分は色眼鏡で子どもを見ていないか」
ということを注意してみてくださいね。


少しでもお役に立てたらうれしいです。


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