2016年3月17日木曜日

子どもの価値は総合力だということ。



子育ての悩みを聞いていると
学力に関することが多いように感じる。
これから使う学力という言葉は
「座学」という狭い範囲で使います。



学力というのは
義務教育でこの時期にはこのレベルまでは
理解していることが望ましいという目安。



世界各地によって違うものです。



なぜ最低限かというと、
人間の価値は総合力で問われるものなので、
学力という1つの物差しばかりに
偏るわけにはいかないからです。


学力がある程度高まれば、
他の力も伸ばしてあげる必要があるんです。


全ての時間を学力UPに使うわけにはいきません。



大人になったら
チームプレーが多くなります。



そこでは学力ではなく
社交性もかなり重要な要素になるでしょう。
学力が高くてもコミュニケーションがとれない
モジモジしている人は浮いてしまうこともあります。




仕事でリーダーとなる人は自分に自信をもちながらも
周囲に気を使うことができる力をもっています。


学力だけを鍛え続けてきた人の中に
この気を使うという能力が低い人がいるものです。
それは友達との関わりを少なく生きてきたからです。




では、学力以外の力はいつ高まるのか。
ズバリ学力を高めている時間以外に高まるのです。




学力を高める時間以外の
充実した時間をどれだけ過ごすことができるか。
そこが大切なんです。



友達と鬼ごっこをすれば
勝手に社交性は鍛えられていきます。



友達と何か新しい遊びを生み出そうとすることは
規模は全く違えども
新規ビジネスの立ち上げのもとになる力です。



親とゆっくり無駄話をして
その中でじっくり考えること。
これも大きな自分を高める勉強です。



しかし、大人が子どもの価値を
学力にしか見出すことができないと
他者と比べて焦りが生まれてきてしまうものです。



子どもの学力に対する焦りから
厳しい受験塾などのレールを敷いてあげて、
無理やり背中を押す。




そこまで学力って大切なんでしょうか?



土日も塾。
講習は朝から夜まで。



周囲の大人は子どもにこう伝える。
大人になって困らないように。




でも、困らない大人っているんだろうか。
学力一辺倒できたからこそ困っている大人も
いるのではないだろうか?



世の中を見ていると
どうも学力以外の力が育っていない
精神的に未熟な大人が増えている気がします。



学力のみに価値を置き、
背中を押して歩かせてきた弊害が
徐々に出てきているのかもしれません。



子どもの学力だけを高めるのではなく、
総合的に生きる力を高めることを考えてもらいたいと思います。

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